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2015.06.15

探査船『LIFE PROBE号』について / 松本大

すぐだった。気付いたら。もうあと半月もすればリリースなんだね。

今日は『LIFE PROBE』というニューアルバムについて。



先に断っておくと、これは僕ひとりの文章です。

こういうのはインタビューを読むとさらに面白いと思う。

当事者の僕も、第三者の視点で気付く事がとても多いから。



あと、1曲1曲の想いみたいなもんはまた後日、

なんらかでやらねばならない事になりそうだし、

まだリリースまで半月あるし、ここでは詳しく書かない事にします。



あ、でも別にこれ、君たちは全然気にしなくていい文章です。作り手のこととか。

興味がある人のために書いてみてます。実際、何も知らずに聴いてもらって、

そこで生まれる純粋な想いの方が尊いと思うので。



なので、「先入観持って楽しめなくなるわい!」って人は読まない事を勧めます。

気になる人はぐーーーーっと下へお願いします。笑



































































よし。では。



単刀直入に言うと、このアルバムを作り終えて気付いた事が沢山あります。



そもそもアルバムのレコーディングやるよって決まった時点では

「色んな景色が見えるアルバムにしようぜ」という事だけしか頭になかった。



だけどたぶん、心というものは見えないから、きっとそれを通すとまた違ってくる。

そこから曲を書いてって、できたアルバムは気が付いたら「根幹」でした。



僕はとても理屈っぽいです。何かしら意味を持っておきたい。

言わないにしろ、自分だけは言葉をそこに置く意味とか、なぜなぜこんな雰囲気になったのか、

とかちゃんと持っていたいと思ってしまいます。



1枚目の『PORTAL HEART』は心の星に街を作るように。

2枚目だけど本当は昔っからある曲達の『silver lining』は心の星ができていくような。

今回の『LIFE PROBE』は、その心の星から飛び出すロケットでした。

聴く人の心の星に飛ぶロケット。まだ見ぬ先に飛ばすロケット。



俺らが届ける側として、一番最初に置いておきたい3部作みたいな。




前の2枚は自分から自分にって曲、自分の世界で見える景色の曲しかなかったけど、今回はこの唄の先に皆がいました。

そう思えるようになったのは「林檎の理」という曲を書いていた時だったと思う。去年の9月か10月くらいか。

おかげでこの3年強、テーマだけ持ち続けて一向に曲にならなかった「メイ」の最後のピースにもなった。



実際、楽しくて始めたこのバンドも今年9年目で、その間「伝えたいがためにやっていたか?」と問われると

YESとは嘘でも言えない。伝えたい事なんて何にもなかった。音を鳴らしているのがただ楽しかった。

初めて曲を書いてみて、それを自分で聴くのがまた嬉しくて、上京してからライヴってものをちゃんと始めて、

皆と共有する空間が物凄く楽しくて、



その先で「俺は誰に唄ってんだっけ」という問題が出てきた。





いやぁびっくらこいた。君たちに貰ってばっかりだった。

勝手に楽しくなってった。楽しいって思わせてくれた。

だからって、それを返せるように曲を書く訳じゃない。



これは俺らにしかできない音楽で、俺らにしかない正しさです。

今までもそうだったけど、今作はもっとそうなった。聴き手がいるっていう意識が加わっただけで。

だから届けたい唄を書きました。それを今、届けておきたかったから。




これを根底に置いておきたかった。俺が忘れない為にも。

だから今とても自由です。どこにでも行ける気がする。核がある。心臓がある。



それを中心に、俺らはもっと色んな世界を見る事ができる。

行く先々でもちゃんと自分だから。



このアルバムを作ったって事を過去にできてよかった。



僕らの唄が、君と一緒に見る世界がとても楽しみです。

それをライヴに持ってきてくださいね。

唯一、僕らがひとつになれる世界がライヴだって気がするので。