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LAMP IN TERREN

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2015.01.14

今の気持ち。 / 松本大


中学2年でこのバンドを始めて、中3から高1になる頃バンドとして初の「L-R」を書いてから今日、実に7年の時を越えて1番正しい姿で皆の所に飛び立った。僕らの音楽は、音楽としての命を色んな場所で宿し始めていて、こんなに感慨深い事はなかった。事実、今日は起きた瞬間から低血圧な自分の体は、2時間経っても言うことを聞かず。そこには意思もあった。もう動く気になれなかった。完全に腑抜けと化していた。不思議なもんだった。書いた当時の事なんかなにひとつ覚えていないのに、曲達はずっと元気に脈打っていて、この声を発する時は必ずこのバンドの音楽として飛んでいく。それはいつの間にか自分の一部になって、歌詞が飛んだりもそりゃああるけど、いつも自分の1番近くにあった。放たれた音はいつも聴いてくれたあなたの1番近くまで飛んでいたように思う。そう願いたい。そうやってここまで一緒に歩んできた曲達は今日、2015年1月14日に本当にたくさんの人の協力もあって、皆の手元に置ける場所にも旅立っていった。まず、聴いてくれた皆さん、本当にありがとう。僕らの音楽に出会ってくれてありがとう。リリースされる楽曲達とは変わらずこの先も歩いていくし、もっとたくさん曲は増えていくと思います。書きたいものもたくさんあるからね。でもまずは、こうやって形にできて本当によかった。本当によかった。たくさん聴いてほしいです。できればずっとそばに置いていてほしい。よろしくお願いします。

さて、散々言ってきましたが、この「silver lining」はここまで一緒に歩んできた曲で構成されています。M1. L-Rは15歳の頃。M2. send me、M3. クライベイベは18歳の頃。M6. ゴールド・ルーズ、M7. balloonは19歳、M4. リメンバーは20歳、M5. 緑閃光は20歳最後に書いた曲でした。この頃の僕らはまさに「音楽を楽しむ」という事を確かめるように、右も左もわからないけれど自分の曲を鳴らしたいと思っていました。歌詞は一言一句変わる事がなく今回レコーディングされて、本当に感覚だけで作った音源になりました。これ以外では完成しなかった。本当に「超新星」だったから。その頃の僕の希望の光だったから。そして少しさかのぼりますが、2014年6月25日にリリースした「PORTAL HEART」で、このバンドの星ができたと思っています。時系列は完全に逆になるわけですが。というのもこの「PORTAL HEART」に収録されている曲達は「緑閃光」に至るまでに見付けた、まさに「超新星」という爆発が星を作っていくみたいなもの。そういうものを知ってから書いた曲達だったから。何を鳴らしていきたいのかわかったというか。そんな核に「始まりの星」「始まりの街」という意味を込めた「PORTAL HEART」というタイトルを付けました。だから今回の「silver lining」と「PORTAL HEART」で僕はLAMP IN TERRENというものの始まりが成立したと思っています。よかったらどっちも聴いてみてほしい。

そんでね。今、そんな爆発が星を作って、バンドは新しい世界を見るためにこの星を旅立つ準備をしています。その飛行船を作っています。新しい世界を見るために。この星から飛び立つために。この広い心の宇宙で、君の心まで飛んでいけるように。今は、そういう風に思えています。聴いてくれる君に向かって飛んでいきたい。不思議と、自分以外のもののためにも歌える気がしています。だからその時も、その音楽の命は君に吹き込んでほしいんだ。まだ見ぬ誰かの元でも命を宿してほしいんだ。今日リリースした、今の僕の気持ちでした。正直ここまで書いた文章はどうでもいい。なんで書いたかって、こんな物語がありますって話なんだけど、どうでもいい。

ただ聴いてほしい。

僕には、君がこのバンドと出会って、命を吹き込む瞬間の想いの方が尊いものだと思える。だからダラダラと長い文章書いたけど、あんまりこの文章は気にしなくていい。そのままの君で、この音楽と歩んでいてほしい。出会ってくれて本当にありがとう。これから出会う君も本当にありがとう。本当にありがとう。この世界で歌う事ができて本当によかったと思った日。